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55添乗員 帰国 レポート

 

  ① 2009年3月12日 海の桂林ハロン湾とベトナムの灯篭流し 6日間
 

 

久方ぶりに添乗に行ってきました。

ベトナムは、アジアの新興国の名にふさわしく、喧騒と活力のみなぎる中で、

歴史に翻弄されたベトナム国民の今を垣間見る思いでした。

関空からは3時間半、あっという間のフライトで、ハノイの地へ。

暑い国とのイメージですが大阪より少々暖かい程度。

この国は日本と同じく四季があり、国土は南北に細長く連なり、

北は中国雲南省(海抜4000m級の山岳地帯)から始まり、

南はタイ・カンボジアへと続く日本とよく似た国土です。

国民は勤勉で知識層も多く、文化・芸術などの水準も高く、

今後は日本との交わりはより多くなるものと思われます。

 

同行させていただいたいお客様は、仕事人間一筋で働いてこられ、

現在リタイア後はNPO法人で活躍されているご主人と、

何事にも興味をお持ちになる好奇心旺盛な奥様の

仲むつまじい中年夫婦のメンバーで楽しく行動を共にさせていただきました。

 

 

一行の最初の目的地ハロン湾クルーズ オートバイと

クラクションの音響く喧騒の街ハノイから南東へ車で数時間、

到着した港は木造のバイキング船を連想させる観光船が所狭しとひしめきあい

、どこにデラックスクルーズの船ありきや、と少々不安にかられていると、

干満の差激しく、大きな船は沖に停泊中とのこと。

この日は日本人客は我々の他は小グループが一組のみ。

他は欧米を中心とした各国の人々、特にフランス系の多さには少々の驚き。

船内のアナウンスはまずはフランス語、次に英語。

なるほどかつての仏領時代の名残で国民の多くも仏語を話す人々が多く、

この国の歴史的建造物にも多く仏領時代が反映されていくことにも納得。

正午乗船し、船はゆっくりと出港。湾内クルーズなのでこの2日間

ほとんど揺れを感じることなくクルーズの優雅さを体験しました。

ランチはブッフェスタイルですが、バラエティーに富み、味もよく、

日本人の、いや旅の本棚のお客様には十分応えられるものと感じました。

乗務員のマナーも良く、若いスタッフのキビキビとした行動は好感を持ちました。

食事のあとは、ベンチデッキに背をゆだね、海の桂林にふさわしい、

景観を眺めながら、待望の夕陽の沈むハロン湾を待つこととしました。

一方、甲板のデッキでは、各々の乗客は思い思いの過ごし方で、

ある人はおしゃべりに、ある人は読書にと心地よい船に身をゆだねて時を待っています。

やがて、船は最大の景勝地に碇をおろし、停泊。

ダイニングルームではスタッフがディナーの準備に忙しく立ち振る舞っています。

我々はコンパスを片手に東西方向を確認し、夕陽、そして翌朝の朝日の

出現方向を定め、岩陰から出現する陽光と奇岩とのベストシャッターチャンス

をうかがいながら早めのディナーへ。

無念、この日は曇り空。雲合いに静かに日は暮れていきました。

夜のデッキではいくつかのイベントタイムがあり、湾には他の湾内クルーズの

大小の船の明かりが、奇岩の岩かげにうっすらと映しながらふけゆくナイトクルーズが続きます。

私たちは翌朝のサンセットに期待しておやすみなさい。

船内はいずれの部屋も清潔なツインベッド、シャワー・トイレ、洗面所付のお部屋のおかげで、

快適な夜を過ごすことができます。

 

 

翌朝、まだ薄暗いデッキには他の同湾内に停まっていた各船の人々も

思い思いに東の海の彼方に目をこらして待っていましたが、真に残念、

お天気の神様は次回へ持ち越しとなりました。

船は朝食をとりながら、帰路に舵をとり、名残惜しくも湾を去り、

昼前は時化を使って上陸。

ガイドのフォー君と再会して、車は陶磁器の工房に立ち寄り、ハノイ空港から次の目的地、

古都ホイアンへ。当日はリバーサイドのリゾートホテルにチェックイン。

明日の月夜のお祭りに備えて眠りにつきました。 翌朝、ガイドのハーさんと共に出発。

熱心にベトナムの社会・習慣をお客様に伝えてくれました。

日中は世界遺産に指定された街中を探訪し、最後は地元の市場でお買い物。

日暮れを待ちかねたようにホイアン川へ。ホイアン祭りを一般の観光客は川べりで

流される灯篭を見学するのみ。我々は周到な準備をして灯篭流しに参加します。

まずは、事前に購入していた灯篭に願い事をかいて蝋燭の下にそっとしのばせます。

何を書いたかは言ってはいけないとのこと、同行のお客さまは、私の推察するところ、

お孫さんの幸せを願って書を入れられたのでは、と思いました。

一行は願いをこめた灯篭を大切に抱えて人ごみを掻き分けながら

川べりへ気合を入れて進んだせいか灯篭流しの一番のりとなりました。

小さな小舟に乗り、川の中流へ静かに進み出て、そっと川辺に浮かべました。

ホイアン川は満月の月明かりに照らされて、ゆらゆらと光る清流の中、

我々の蝋燭の灯火が幻想的な光の芸術のように思われました。

我々の灯篭に続き、次々と川辺の至る所からいくつもの灯火が加わり、

川は一筋の光の帯となり、海へと向かって流れていきます。自

分たちの灯火が無事流れ着くように見守りながら川辺をゆっくりと下り、

日本橋で灯火の行く末を確かめたあと、灯篭の明かりをともした旧市街を歩きながら、

ホテルへと戻りました。 何とかふたつの目的を達成し安堵しベトナム最後の眠りへ。

 

 

最終日朝は、川辺のホテルダイニングで遅めの朝食をとり、

静寂のホイアンから喧騒のハノイへ。市内の観光をすませ、海鮮料理の夕食をとって帰路へ。

ベトナムは北は避暑地のサパを始め、四季のある国と日本のよき時代の

ノスタルジーを感じる田園風景、幾多の戦禍の中をくぐり抜けてきた歴史的建造物

世界遺産指定の街並み。そして、めざましい発展を遂げるハノイ、ホーチミン、

魅力ある国として是非訪れていただきたい旅の本棚おすすめの一国です。

 

 


 

 

 

 

 

 

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